ひとりしゃちょうのブログ

10年間ひとりで会社をやっている社長のブログです!!

税理士費用を節約したい!ひとり社長の自分で法人税申告・確定申告編!

どーも、ひとり社長のYANCYです。

 

僕は会社を立ち上げてから何年か、利益を出すことができませんでした。だから特にその当時は、外に出すお金をなるべく減らしたかったわけであります。必然的でした。

 

京セラ・KDDI創業者の稲盛和夫氏の経営フィロソフィーである、売上最大、経費最小というシンプルな経営の考え方です。

 

で、税務申告を行うには、(1) 帳簿付け、(2) 決算書作成、(3) 税務申告書類作成という3つのステップがあります。ちなみにネットで調べても分からないところがあれば、市や県に無料で相談に乗ってくれるセクションもありますし、税務署でも人や時期によっては丁寧に教えてくれます。

 

まず(1) 帳簿付けについてです。僕は最初から株式会社にしていたので、青色申告でした。なので複式簿記を覚え、帳簿は自分で付けていました。それこそ経費を減らすために、有料ソフトではなく、ネットでフリーダウンロードしたエクセルを使っていました。何だったら慣れたらエクセルの方が使いやすいんじゃないかと思います。今でも弥生会計、導入していません。

 

小さい時親にお小遣い帳をつけさせられていたというのもあり、単式簿記は分かりやすかったのですが、やや複式簿記は苦戦させられました。対になっているというイメージが湧きにくかったのです。ただ絶対できないかと言われれば、やっぱりそんなもん慣れで、1ヵ月もトライアンドエラーで実際に付けていればいつの間にか自然と身についていました。ちなみに勘定科目(地代家賃やら役員報酬とか)については「勘定科目 家賃」とかで検索すれば一発で「地代家賃」って出てきます。だし一回調べれば次の月はコピペ。OJT最高!やれば意外とできる!

 

次に(2) 決算書作成についてです。これ、響きだけはラスボス感はありますが、実は超シンプル。単純に付けた帳簿の同じ勘定科目を足し合わせているだけだからです。例えば、ひと月の地代家賃が仮に10万であれば12カ月分を足し合わせた金額、すなわち120万って具合です。時間さえあれば誰にでもできる作業。まあエクセルがある程度使える人だったら、数式を入れればさらに余裕になると思います。

 

ちなみに税務申告に必要な添付資料は貸借対照表損益計算書、株主資本等変動計算書くらいです。これも名前だけが強そうなだけ、怯む必要なしです。ネットでいくらでもフリーのファイルがありますし、使いにくければ自分で作ってもOK。

 

貸借対照表損益計算書には各勘定科目と対応している場所があり、さっき足し合わせた合計金額を入力するだけ。誰にでもできると思います。で、ちょっとだけ勉強しなければいけないのは、貸借対照表損益計算書において各項目で合計された金額を、株主資本等変動計算書に入力しなければならない点。ただ大企業ならまだしも、ほとんどの中小企業はたいした計算書にならないはず。

 

最後に(3) 税務申告書類作成についてです。これ初めての税務申告のときです。僕の場合、色々とネットやら本とかを調べたのですが、いまいち全貌が分からなかったのです。もーしょうがないと思い、やり方を教えてもらおうと直接、税務署に決算書だけ持っていきました。すると、なんと何も問われずにその場で、税務職員が電卓をたたき始めました。で、申告書、別表とかに鉛筆書きしてくれて、僕はと言えば、それをただ目の前で見ていました。ひと通り完成したら、ボールペンで上書きしてって言われ、ものの1時間で、あれ程悩んでいた申告書が出来上がってしまいました。やったぜー。

これで味をしめた僕は上記を含めて3期分同じ手口で税務署の人に作成してもらいました。が4期目からはついにその甘さも許されず、税務署の人がやり方を目の前で教えてくれて(ありがとうございます)、自分でやらされました(当たり前か)。5期目ではその経験と4期分のひな形があったので、1日もあれば自分でできるようになっていました。

 

現在は知り合いの社長さんに紹介されたってこともあり、税理士さんに(2) 決算書作成、(3) 税務申告書作成の部分をお願いしています。その税理事務所は弥生会計を使っているので、外部ファイルとして取り込めるエクセルを供給頂いて、日常の帳簿付けはそのエクセルにて自分でやっています(ちょっと使いにくい・・、自分のやつの方が使いやすかったな・・)。税理士報酬の相場は法人で10万~15万くらいで、個人としての確定申告をお願いしたときは5万くらいでした。

 

ちなみに最初僕は勘違いしていて、決算書を作るのは会計士、税務申告は税理士しかできないと思っていたのですが、自分の会社であればそんなの不要。社長がやってOK。

 

個人事業主の方の場合は、(1)~(3)までがもっと簡単だと思いますし、今年はコロナの影響で確定申告が4月16日まで延長されたので、ご自分でトライされてもよいかと思います。

 

確かに全部自分でやるというのは、結構面倒な部分もあるので、余裕がある会社さんはやる必要がないのかもしれません。が、意外と自分でやってみると資産やら経費の位置付け等が分かってきます。リソースを色々とバランス化させなければいけない経営というものが肌で感じられます。それでいて15万の節約ができるっていう。

 

そういった意味でも1回自分でやってみるのもいいんじゃないかなーって思います。

 

ひとりで税務申告・確定申告、おすすめです。